脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症とは、脊柱管を構成する脊椎や黄色靭帯が変性肥大したり、椎間板が突出して、その中に収められている神経組織が圧迫されたために、様々な症状が出てくるようになるものです。

脊柱管は、お腹側は椎体と椎間板、横側は椎弓根、背中側は椎間関節と椎弓と棘突起から成り立っています。そして、この脊柱管の中には、前側には後縦靭帯が、後ろ側には黄色靭帯があり、脊椎の安定性を保っています。

その黄色靭帯や脊椎の非可逆的(元に戻らない)に進行する形態変化がもとになって神経が圧迫される症状が、加齢とともに次第に進行する傾向にあるため、脊柱管狭窄症は高齢者に多いのが特徴です。

ですが、生まれつき脊柱管が狭い人もいます。そういった人は、加齢に伴う上記のような圧迫が容易に起こるため、30代~40代で発症することもあります。先天性の狭窄症については、遺伝性が認められています。それ以外は、先ほどの説明の通り加齢による要素が強いので、遺伝性ではありません。

脊柱管狭窄症と一口に言っても、狭窄の場所などにより分類があります。

・ 狭窄のある箇所から内側型といわれる「中心管狭窄症」
・ 逆に、外側型といわれる「外側陥凹狭窄症」
・ 椎間孔(神経や血管などが出入りしている太い脊髄神経が出てくる管)の狭窄による「椎間孔狭窄症」

この3つです。通常は、この3つが単独または複合して神経症状が出てきます。

その神経症状とは、

・ 中心管狭窄症…両側性の間欠性跛行(歩行中にしびれや痛みが広がり、休まなければいけなくなる)が出る。この型の特異的症状には、重症になると膀胱機能障害や排便機能障害(小便時に感覚がない、便がいつの間にか出てしまっている)が出る。
・ 「外側陥凹狭窄症」および「椎間孔狭窄症」…椎間板ヘルニアでみられるような坐骨神経痛や、一側性の間欠性跛行が出る。

ということです。

全ての型において共通に、下肢にしびれや冷感を自覚したり、進行すると知覚障害や運動麻痺、筋萎縮がみられるようになります。

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