椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の類似と違い

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症は、神経痛を伴う腰痛の中で、代表的な病気です。

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症は、同じような臨床所見になります。それゆえ、素人では判断が非常に難しく、MRI(磁気共鳴画像)のない施設では、医師の判断にもあいまいになる点が指摘されているようです。

まれにですが、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症が共存したというケースもあるようです。椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症は、ミエログラフィー(脊髄腔造影)でわかる代病的な病気でもありますので、なるべくこのような診断機材のある病院に受診するのが望ましいでしょう。

椎間板ヘルニアは、20~40代の活動的な男性に多いのに対し、脊柱管狭窄症は高齢の人に多いという違いがありますが、先程述べた通り、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症が共存したケースもあるので、この年齢的な違いは一般的又は統計的にということになるかと思います。

椎間板ヘルニアでは、圧迫と炎症が問題となります。ヘルニアの意味は「突出する」という意味で、椎間板の中央にある髄核が突出して後方部の脊柱管の通る神経を圧迫し、髄核が突出した部分の炎症を起こします。

脊柱管狭窄症も椎間板が突出して、その中にある神経組織が圧迫されるのですが、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症で同様の所見が出るのは、神経を圧迫しているのが、髄核であるか、脊柱管の狭窄かの違いで、神経の圧迫という状況は同じだからです。ですので、MRIやミエログラフィーでの診断を用いれば、どちらなのかがより早くわかるわけです。

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症どちらも、初回の発見で即手術にはならず、どちらも日常生活での注意、コルセットの使用、薬物療法、注射などの温存療法でしばらく様子を見ます。この温存療法で改善が見られなかったり、症状が重症になってしまったりした場合に手術を検討することになります。

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